道路標示の書き直しを警察署に依頼してみた

ならずものを取り締まりたい

”従順なライダー” のローマンさんの動画が好きで、たまに観ている。
独特のしゃべり口が面白いうえに、内容にはいつも共感している。

ロシア出身、岡山県在住のローマンさんは、バイクに乗りながら日本の交通模様を撮影し、SNSに投稿されている。
その動画が話題を呼び、メディアに出演したり、本も出版されたとのこと。

危険な運転、マナーを欠いた運転を”ならず者”と呼んで面白おかしく批判し、
反対に礼儀正しい運転者は”従順なドライバー”と素直に驚きと感謝を表明、
独特の表現で交通マナーの向上を啓発されている。


近所に危険な危険な四つ角がある!なんとかしたい!

田舎者である私がたまに都会に行くと、いつも感じることがある。
歩行者に対して、都会のドライバーは優しい、ということだ。


田舎では、歩行者より車が大手を振って走っている。

まずもって歩行者が少ないので、
ドライバーが歩行者に気を配るという意識が醸成されていない、
というところだろうか。

都会では歩行者が多いから、車は必然的に歩行者に気をつける。
田舎ではこの意識が少ないと感じる。
だから都会の車は歩行者に優しいと感じる。
田舎は残念ながらその逆だ。

私が住むのは、そんな車社会ど真ん中の田舎である。

その田舎の、近所の四つ角が、危険地帯なのである。


道が細い上に、見通しが悪い。

すれ違いができない細さなので、
対向車が来ないうちに急いで通ろうと、
一時停止の標識を無視してスピードを上げる車が多い。

そしてなにより、一時停止の道路標示はほとんど消えかかっていて読めない。

私は通勤時に自転車でここを往復するのだが、
突っ込んでくる車に衝突されかけ、
すわ、轢かれた!?
俺、逝ったか!?
という状態に何度か陥った。


ここで、あるデータを紹介しよう。

出典:松阪市ホームページ

人口10万人以上の都市における交通死亡事故死者数、
というのが毎年発表されているらしいのだが、
私の住む松阪市は死者数ワースト上位の常連市、という不名誉な統計記録が出ているのだ。

グラフを見ると、平成元年から令和5年までの35年間で、ワースト10入りしたのが21回
そのうちワースト1位は6回も獲得している。

これはひどい!由々しき事態である。


なぜこのように死亡事故が多いのかについて、
昔ラジオか何かで、松阪市の道路や町の構造が原因であると指摘されていたのだが、
そんな小難しいことではなく、人の問題、
つまりハードではなくソフトの問題であると私は思う。

少し前まで、地元新聞である夕刊三重誌に、
「移住者が語る松阪の魅力と課題」
という連載があった。
他府県からの移住者へインタビューし、移住してきて感じたことを語ってもらうコーナーであった。

その連載の中で
「車の運転をしていると、他の車が車間距離を詰めてきたり、どきっとする運転に出合うことがある」
「松阪で不安を覚えるのは車の運転」
「移住前の町と比べ、周囲のドライバーの運転を荒く感じることがある」
などの言葉があった。

つまり、ローマンさん風に言うなら、”ならず者”が多い、ということに他ならない。

自分の実感と、データと、他府県の人の意見。
これらを総合して、我が町は運転マナーの向上余地が大きい町であるということがよくわかる。

と、文句ばかり言っていても現状は変わらない。

私は一肌脱いだ。

警察に頼んでみた

近所の危険な四つ角に、秩序をもたらしたい。
私はその願いを胸に、道路標示の書き直しを松阪警察署に求めた。

1月半ばに署に電話し、3回ぐらい部署をたらい回しにされたが、最終的に意を伝えることができた。
(私自身の身元をいろいろ聞かれたので、悪いことして尋問されているような気分になったが・・・。)

そして待つこと半年。
半年。
6か月、
0.5年。

やはり小市民の戯言など聞き入れてもらえないか・・・と諦めていたのだが、
半年が過ぎた7月半ば、ようやく実行に移してくれた。

四つ角にはくっきりとした白い線と、止まれの文字が、無事書き直された。

これは嬉しいことだ。
言ってみるものだと思った。
ちゃんと実行してもらえるのだなあ。

マーロンさんほどの成果ではないが、マナー向上につながればなお嬉しい。
やいのやいの言うだけではなく、実行だな!と思った次第だ。

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税理士向井栄一の
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