桜の花が美しい理由ついて考えたら、思いもよらぬ結論に行き着いた

桜が美しいのは○と○のおかげ

桜の季節が好きだ。

桜は、花が美しいのか?

否、私が思うに、花だけではここまで売れっ子樹木になっていないはずだ。


桜の花の色を、”退紅”あらぞめと呼ぶらしい。
ほぼ白に近い、薄い紅色。

それに対し、
桜の幹と枝は黒々としている。

薄い花の色と、濃い幹と枝の色。
このコントラストこそが、桜の花びらを引き立たせる。

花の色は薄く、幹と枝の色は濃い


つまり、幹と枝あっての花なのだ。


枝と花は、

ネガとポジ、
陰と陽、
ホワイトアルバムとサージェントペパーズ、

の関係に等しい。

おっと、マニアックな一行が紛れ込んだようだ。
説明しよう。

下記の2枚の写真はビートルズのアルバムジャケットである。
1967年に発売されたド派手な『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』、
その次のアルバムとして、翌年に発売されたのが『ザ・ビートルズ(通称ホワイトアルバム)』

この対比を見てほしい。

『サージェントペパーズ〜』のド派手なアルバムジャケット
白地にエンボス加工とシリアルナンバーだけの『ザ・ビートルズ(通称ホワイトアルバム』のジャケット



この真っ白なホワイトアルバムが印象的なのは、前作サージェントペパーズとの対比があるからではないだろうか?

まさに桜が美しい理由と同じなのだ!

(書いた後で気づいたのだが、タイトルをサージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンドという架空のバンド名から、ザ・ビートルズという本当のバンド名にしたことにも何か隠された理由が?・・・・・ないか!)

一個人にも対比がある

いくら人望があり、尊敬を集めている人でも、
人に言えない秘密の、一つや二つや三つや四つや五つ、ぐらいはあるだらう。

それが人間といふものではないか?
光と影は共存せざるを得ないのではないか?

だから、相手の嫌な面が目についたとて、
それとバランスする形で、好もしい面があるはずではないか?
もちろん、逆もまたしかり。

光強ければ影もまた濃い
とはゲーテの言葉らしい。

まあ、ひょっとしたらやつがれなどは闇しかないかも知れぬのだが・・・。


ともあれ、まさに桜はその象徴ではないか。
明と暗のコントラストを、
春先の一瞬、世に披露し、
儚く散ってゆく。

無意識に人生を重ねてしまうではないか。


すべてが光と影でできている

人間をも含んだ自然のすべてが、光と影の部分を併せ持つ、
ということなら、
影の部分を毛嫌いしたい気持ちも、
光の部分ばかり愛でたい気持ちも、
あってしかり。
だって人間だもの。

でも、

光だと思って行って見たら
意外と影が濃かったり、

闇が深いと思って見ていると
実は反対側で強烈な光を放っていたりするかもしれない。


どちらかだけを見て、決めつけないようにだけはしたい、
と思う少し肌寒い、花冷えの2024年の春。

開花の遅れた桜の花はまだ咲き誇り、
枝とのコントラストを演じている。



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